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介護医療の拡充と介護労働者の増加
人手不足といわれている介護医療従事者。高齢者人口の増加に伴って、今後介護サービスへのニーズは、ますます増大していくことだろう。
人手不足は解消していない
介護労働者は、ここ数年で増加している。高齢者人口が増加していることに加え、2000年に介護保険制度が導入され、より質の高い介護への需要が拡大しているためだ。
2000年には約55万人だった介護労働者は、2006年には全国で約117万人へと2倍以上増加している。1年間に約10万人の介護労働者が増加した計算だ。
介護のサービス別に状況を見てみると、居宅サービス事業所に従事する介護労働者は、2000年の約31万人から2006年には約85万人と約3倍の増加、介護保険施設に従事する介護労働者は、約24万人から約32万人と約1.3倍の増加となっている。
居宅サービス事業所とは、訪問型の介護、入浴、看護サービス、通所型の介護施設(デイサービス)、リハビリテーション施設(デイケア)、短期型のショートステイ、そのた認知症対応型のグループホームなどをいい、介護保険施設は、主に特別老人養護施設などの指定介護老人福祉施設などを指す。
一見、介護労働者の数は増加しているように見えるが、職種別の有効求人倍率を見てみると、介護職について統計をとり始めた2004年以降上昇しており、全職種における有効求人倍率をいずれの年も上回っている。これは都道府県別に見ても、全職種の有効求人倍率を上回る結果となっている。
このような状況から、介護職についての人手不足感は高まる一方だ。特に非正規雇用労働者(常用的パートタイム)の人手不足は、深刻といえるだろう。
| 2004年 | 2005年 | 2006年 | 2007年 | |
|---|---|---|---|---|
| 介護職・常用 | 1.14 | 1.47 | 1.74 | 2.10 |
| 介護・非正規雇用 | 2.62 | 2.86 | 3.08 | 3.48 |
| 全職業 | 0.83 | 0.94 | 1.02 | 0.97 |
現代版3Kの介護職
昨今の雇用不安から、介護医療への転職も多く見受けられる。しかし一時的な受け皿となることはあっても、長期的に従事するかといえば、そうでもないようだ。
介護職は、3K職場とも言われている。3K職場とは、「きつい」「汚い」「危険」が付いてまわる職場ということだ。介護職の3Kは、少し違っているようだか。「きつい」「給料が安い」「結婚できない」だそうだ。(介護職の3Kについては、いろいろな見解があるようだ。念のため申し添えておく。)
いずれにしても、介護職の就業環境には問題があると言わざるを得ない。低い賃金水準、個々人の能力が反映されない労務管理体制、キャリアアップの望めない職場環境。さらには厳しい経営状況が拍車をかける。「人の役に立つ」という満足度の高い職種でありながら、多くの不満も抱えているのが現状だ。
介護医療の現場では、その人材確保が大きな課題となっている。今後高齢者人口の増加に伴い、また医療福祉制度の拡充に伴って、ますます介護労働者は増加するだろう。将来性のある職場とも言える。
しかしその一方では、介護職の離職率が高いことも問題となっている。介護職に「働きがい」を見出す一方で「仕事にやりがいを感じられなく」なり、職場を離れていく者の割合が高い。その理由としては、待遇や職場の人間関係などさまざまだ。
こうした問題が解決できなければ、介護職の人手不足は永遠に続いていくことだろう。
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