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2009年の中国、世界を牽引するリーダーに

昨年、中国の温家宝首相は総額4兆元(約57兆円)という大規模な国内景気刺激策を発表ししている。金融サミット(主要20ヶ国・地域(G20)による第1回緊急首脳会議)に先立つこの発表は、前日にブラジルで開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議での「G7(主要7カ国)だけでは世界経済の問題を解決できない」「新興国の貢献は必要不可欠だ」との要請を受けての中国の回答だ。


陰りの見える中国経済

世界第4位の規模を誇る中国経済は、長期にわたって10%台の成長を続けてきたGDP(国内総生産)成長率が9%台に落ち込むという陰りを見せ始めていた。今や中国経済が国際社会に与える影響は、決して小さくはない。2009年の中国経済は、さらに落ち込み8%台になるとの予測もある。

こうした状況を背景に、内需拡大で経済成長を維持維持したい中国は、総額4兆元の景気刺激策に打って出たのである。G20で中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁も「中国は世界的な金融危機を注意深く見守っており、中国としては経済成長の維持と内需拡大を通じて、国際金融市場が安定するよう支援する」と述べている。

これまでの中国は、発展途上国の立場から経済や環境問題など、進んで国際的貢献を果たしてはいなかった。この景気刺激策は、規模の面で中国史上最大であると同時に、中国政府が国際貢献という立場を打ち出したという点で、高く評価されるべきであろう。


財政政策で存在感を増す中国

世界的な金融危機に対する中国の対応は、迅速且つ強力だったというべきだ。巨額の財政投融資、大規模な減税政策。どれをとっても、他の先進国や新興国には追随できないものと言える。これだけの景気刺激策を一気に打ち出せるのは、今の世界経済の中でも中国だけであろう。

また中国には、政府系ファンドから1,000億元規模の投資が流れ込んでもいる。外貨準備高の多さが取りざたされる中国ではあるが、中国人民銀行では今後、IMF(国際通貨基金)と積極的な連携をとり、国際金融市場の安定に向けて支援していく旨も発表している。国際金融面でも、中国の存在感は注目されているといえるだろう。

中国経済の存在感は、さまざまな面から増している。その中国が2009年以降、どうのように展開するかというところは、注意深く見守りたい。これまでの中国像を一掃し、世界経済を牽引する新たな中国の印象を植え付けることができるか、興味深いところである。


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posted by 金融情報通 | 金融情報備忘録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする