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アメリカ個人消費低迷の現状――消費減退のアメリカ小売各社(4)

個人消費が減退するということは、アメリカの経済成長率を押し下げることになり、しいては日本、欧州、中国をはじめとするアメリカ貿易相手国の成長をも下振れさせるリスクを追っている。


サブプライムローン問題から個人消費減退へ

アメリカ商務省が発表した小売売上高は、2008年12月は3,432億4,200万ドル(約30兆5,000億円)となり前月比△ 2.7%、前年同月比では△ 9.8%で、6ヶ月連続のマイナスとなった。

通年では4兆4,783億6,000万ドル(約389兆6,000億円)で前年比△ 0.1%で、比較可能な1992年以降、年間で初めてのマイナスとなり、前年を下回った。

サブプライムローン問題から始まったアメリカ経済の悪化は、個人消費をも大きく縮小させる結果となった。世界経済の牽引役としての役割を担ってきたアメリカの消費減退は、今後も調整を繰り返しながら交代し続けていくだろう。

アメリカ小売売上高の推移
Year2005200620072008前年比前月比
1月2980303232153295263423783.9%0.6%
2月3004103209313322673405992.5%△ 0.5%
3月3003433221303348803423672.2%0.5%
4月3049223247073341513427332.6%0.1%
5月3025853236913396273454251.7%0.8%
6月3095053235143357393456362.9%0.1%
7月3139093264383375723430971.6%△ 0.7%
8月3090363267183372783404220.9%△ 0.8%
9月309163323763339547334415△ 1.5%△ 1.8%
10月310990324179339407321965△ 5.1%△ 3.7%
11月312915324826343926313925△ 8.7%△ 2.5%
12月313244328864340168305397△ 10.2%△ 2.7%
年計3685052389297640440884018359△ 0.6%-
単位:百万ドル


原油価格の高騰、年末商戦の不振

金融危機の拡大から雇用情勢は悪化し、所得が減少し続ける個人は当然消費を控える。一段と冷え込んだ個人消費の影響で、需要が拡大するはずのアメリカの年末商戦は不振に終わっている。

アメリカのGDPに占める個人消費の割合は約7割で、2008年10〜12月期のアメリカGDP成長率は、大幅なマイナスとなる見通しが強い。

12月の小売売上高は、市場予測では前月比1.2%減だった。結果は2.7%減と、予測よりも大幅な落ち込みを記録することとなった。

品目別に見た12月の売上高は、ガソリンスタンドの売上が前月比△ 15.9%と下落幅が大きい。他にデパートなど総合小売業も前月比△ 1.3%、衣類△ 2.5%、飲食店△ 2.2%と大きく落ち込んでいる。

個人の消費意欲は完全に止まってしまった。個人消費の低迷は景気後退を長期化へと導くことが予想され、対米輸出で潤ってきた新興国など世界経済への影響が心配される。


アメリカの貿易相手各国は、自国の経済成長はもちろん、相手国の経済成長に貢献できるような追加的景気対策を見据えて実施することが要求されそうだ。そうしなければ、グローバル・リセッションは、今よりも深刻な状況になる懸念がある。


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posted by 金融情報通 | 金融危機・安定化策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする