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アイスランドの危機、IMFの融資

金融危機の影響を受け、実体経済が深刻化するアイスランドに対して、国際通貨基金(IMF)と北欧諸国合わせて46億ドル(約4,400億円)の融資を実行することになった。


IMFの決断

IMFは、金融危機に陥ったアイスランドに対して21億ドル(約2,000億円)の融資を承認した。この決定を受けて、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧4ヶ国合計25億ドル(約2,400億円)を融資することを発表した。アイスランドはEU諸国などとも交渉を続けており、経済の建て直しに尽力を尽くす。国際社会による金融支援が本格的に動き出した。

IMFはまず8億2,700万ドルを緊急に融資し、残りを8回に分けて3か月ごとに融資する形をとる。IMFの見通しでは、アイスランドのGDP成長率は2007年の4.9%から今年2008年は1.6%となり、来年2009年にはマイナス9.6%にまで落ち込むと見ている。北欧諸国にはアイスランド系の銀行が進出しているが、資金難でで国有化されたことで自国の預金者に影響が出ないように支援することを決めたとしている。


アイスランド共和国という国

アイスランド共和国(通称アイスランド)は、グリーンランドの南東方ブリテン諸島やデンマーク自治領であるフェロー諸島の北西に位置する島国で、領土面積は102,828平方キロメートルと、北海道と四国を合わせた程度の広さの国だ。

政治は議院内閣制が採用されており、一院制議会であるアルシングは63名の議員で構成されている。4年に一度の選挙では、議員は直接国民によって選ばれる。通常はアルシングにおける多数党の党首が大統領によって首相に任命される。

大統領は国家元首で、こちらも国民により直接選ばれる。大統領には政治的実権は無く、象徴的な地位を占めるとされる。アイスランドは「もっとも汚職が少ない国」とも言われている。

アイスランドの経済は、GDPの全体値としては少ないが、国民一人当たりGDPでは世界トップクラスを誇っていた。2004年世界第6位、2005年世界第3位、2006年世界第4位と常に上位に位置し、さらに国際競争力も高く、小国ながらその経済力は特筆すべきものであった。

産業基盤は金融、不動産で、GDPに占める割合は26%に達している。そのためこの金融危機は、アイスランド経済に大きな打撃を与えている。


次々と政府管理下に置かれる銀行

まず2008年9月29日にグリトニル銀行が政府管理下に置かれ、クローナ(アイスランドの自国通貨)の対ユーロ相場は大幅に下落した。10月6日には政府が非常事態を宣言するとともに、議会はアイスランド国内の全銀行を政府管理下に置くという法案を可決した。7日にはランズバンキ銀行が管理下に置かれ、9日には最大手のカウプシング銀行も管理下に置かれた。

この金融危機を打破するため、アイスランド中央銀行はロシアから40億ユーロの緊急融資を受けるとを発表、しかし混乱は収まらず、10月14日にはIMFに正式に支援を要請することとなった。そんな中、10月27日にカウプシング銀行のサムライ債780億円が事実上デフォルトになるという事態が発生した。


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posted by 金融情報通 | 金融情報備忘録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする