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GNPとGDP
ニュースや新聞等、よく耳にする言葉にGDP(国内総生産)というものがある。毎月政府から発表されるこの指標、どういうものなのだろうか?
GNPとGDP
GNP(Gross National Product)とは国民総生産のこと、GDP(Gross Domestic Product)とは国内総生産のことで、いずれも「一国」の「一定期間」の経済活動規模を「貨幣価値」で表した指標だ。
これらふたつの違いは、GDPがその国で生産された商品やサービスの価値額を計上したものであり、GNPはその国の国民が生産された商品やサービスの価値額を計上したものであるということ。もう少し簡単に説明すると、以下のとおりとなる。
@「外国にいる日本人が生産した商品」がある。一方でA「国内にいる外国人が提供するサービス」がある。GNPは「その国民が生産した」価値を表しているのだから、@は含めるけれどもAは含めない。逆にGDPでは「その国で生産された」価値を表しているので、@は含めないけれどもAは含める、ということだ。
GNPは「日本人がどれだけの価値を生み出したか」を表し、GDPは「日本という国がどれだけの価値を生み出したか」を表している。
現在採用されているのはGDP
以前は経済成長を見る指標としてGNPを用いることもあった。しかし現在では、GDPを主要指標として用いる。
GNPの統計では、海外にいる日本人の生産活動も含むことから分かるように、国を跨いだ生産活動の結果となる。そのため対外投資や海外での生産活動の結果生じる価値もその統計結果に含んだものとなる。これでは本来の一国がどれだけのものを生産したかを正確に測りきれない。そこで現在はGDPが経済指標として用いられるようになった。
名目と実質
GDPには名目GDPと実質GDPがある。
名目GDPは、その年の経済活動をそのまま市場価格で表したもの(単純に集計された結果と考えてもいいと思う)。一方の実質GDPは、名目GDPから「物価の変動」を考慮したものということになる。
物価の変動は、名目GDPの数字も変動させる。名目GDPが上昇したからといって、必ずしも経済成長したとは言えず、同時に物価が上昇していれば、名目GDPも上昇してしまうという現象が起こる。
名目、実質いずれの場合もGDPは、一国が生み出した価値(増減を取れば「成長」)を表すが、物価を考慮することで相対的な価値の相違を均している。こうすることで、GDPの年次比較がより正確になるというわけだ。
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